しんやデンタルクリニック千歳烏山マイクロスコープ導入!
2025/12/29
2026年1月6日より当院ではマイクロスコープを導入することが決定致しました!
歯科治療はここ数年で大きく進化してきました。その中でも昨今、特に注目されているのが、“歯科用マイクロスコープ”(歯科用顕微鏡)の活用です。
「マイクロスコープって本当に必要なの?」
「普通の治療と何が違うの?」
「治療をしてくれる先生はいつもルーペのようなものを使用して治療してくれるけど、マイクロスコープと何が違うの?」
このような疑問を持たれる患者さんは少なくありません。
本記事では、歯科医院でマイクロスコープを使用する意味やメリット、どのような治療に役立つのかを、分かりやすく解説します。
マイクロスコープとは?
歯科用マイクロスコープとは、歯や歯ぐきの細かな部分を、肉眼の最大20倍以上に拡大して見ることができる顕微鏡です。
歯は非常に小さく、溝やヒビ、根の内部などは肉眼だけで確認するには限界があります。
従来の歯科治療では、経験や感覚に頼らざるを得ない場面が少なくありませんでした。
しかしマイクロスコープを用いることで、
見えなかった汚れや亀裂が見える
取り残しが少なくなる
健康な部分を不必要に削らずに済む
といった、「見える治療」が可能になります。
マイクロスコープを歯科医院で使用するメリット
①治療の精度向上
拡大して見えることで、虫歯・歯石・感染部分の境界がより明確になります。
削るべき場所だけを正確に除去できるため、
削り過ぎの防止
再発リスクの軽減
仕上がりの適合精度向上
につながります。
②歯を残せる可能性が広がる
特に根管治療(歯の神経の治療)では、
目に見えない細い根管
曲がった根
追加の根管(見逃されやすい)
などを確認でき、抜歯せず残せる可能性が高まる場合があります。
※ただし、すべての歯が残せるわけではありません。
歯の状態や骨の状態によって、適切な判断が必要です。
③写真や動画で「見える説明」が可能
マイクロスコープで撮影した画像をモニターに映すことで、
今の状態
治療の進み具合
治療後の変化
を患者さんと一緒に確認できます。
「何をされているか分からない治療」から「理解しながら受ける治療」へと変わります。
どのような治療に活躍するのか?
根管治療(歯の神経の治療)
マイクロスコープが最も力を発揮する分野の一つです。
見逃された根管の発見
破折(ヒビ)の確認
取り残した感染物質の除去
など、肉眼だけでは難しい処置が可能になります。
虫歯治療・詰め物の治療
虫歯の境界を正確に見極めることで、
健康な歯質の温存につながります。
さらに、詰め物や被せ物の段差・隙間を確認しやすく、
「再治療を繰り返す」リスクを減らすことが期待されます。
歯周病治療
歯ぐきの奥深くに付着した歯石は、肉眼で確認しづらいもの。
マイクロスコープを併用すると、歯根表面を確認しながら、より丁寧に除去できます。
破折(ヒビ)のチェック
歯に入ったヒビは、レントゲンで写らないことも多く、診断が難しい症例です。
顕微鏡で拡大すると、ヒビの位置や方向をより正確に確認できます。
ルーペと何が違うの?
| ルーペ | マイクロスコープ | |
|---|---|---|
| 拡大率 | 約2〜6倍 | 10〜20倍以上 |
| 視野 | 広い | 非常に細かい |
| 目的 | 補助的な拡大 | 精密治療の主役 |
| 記録 | できないものもある | 写真・動画記録が容易 |
どちらが優れている、というよりも、治療内容に応じて使い分けるのが理想です。
マイクロスコープが必要な治療の際は担当歯科医師から説明があります。
マイクロスコープにも限界はある
どれほど優れた機器でも、万能ではありません。
歯が深く割れている
強い炎症や骨吸収が進んでいる
残せる歯質が少なすぎる
こうした場合、マイクロスコープを使っても抜歯が避けられないことがあります。
治療の流れ(例)
- カウンセリング・検査
- レントゲンやCTで状態確認
- マイクロスコープを用いて詳細診断
- 必要に応じて精密治療を実施
- 治療後の画像で説明
- メンテナンスへ
治療前後の様子を共有できるため、
患者さんの不安や疑問を軽減しやすい点も魅力です。
患者さんにとっての安心感
マイクロスコープ治療を受けられた方からは、
「よく見ながら治療してもらえて安心した」
「写真で説明されて納得できた」
「前より長持ちしている気がする」
といった声を頂くことが多くあります。
もちろん結果には個人差がありますが、「丁寧に、正確に治療をしたい」という歯科医療の基本姿勢を形にしてくれるツールだといえます。
マイクロスコープを使用することで、将来の歯はどう変わる?
マイクロスコープは「今の治療を精密にする道具」ですが、実は将来の歯の状態にも大きく関わります。
1本の歯を“長く使える”可能性が高まる
虫歯や感染部分を正確に取り除けることで、健康な歯質をより多く残すことができます。
歯は一度削ると元には戻りません。
削る量が少なければ少ないほど、
その歯は長く機能しやすくなると考えられています。
再治療を繰り返しにくくなる
虫歯の取り残しや、詰め物のわずかな隙間は、再び細菌が入り込みやすい場所です。
目に見えない段差や隙間
わずかな残存虫歯
根管内の汚れ
を確認しやすくなるため、
再治療のリスクを減らすことが期待できます。
結果として、
「治す → 悪くなる → また治す」
という悪循環を防ぎやすくなります。
抜歯を回避できるケースが増える可能性
重度の感染や複雑な根の形態でも、
顕微鏡で詳細に確認しながら処置できることで、
抜歯せず保存できるケースが生まれることがあります。
もちろん、
歯の破折や骨の状態などにより、どうしても守れない場合もあります。
しかし、「残せる歯を、できる限り残す」という治療方針を、より確実に実践しやすくなるのがマイクロスコープの大きな役割です。
早期発見・早期対応につながる
ヒビ・初期虫歯・詰め物の劣化などは、痛みがなくても進行していることがあります。
小さな変化に気づきやすい
症状が出る前に対応できる
つまり、
大がかりな治療になる前に対処できる可能性が高まります。
まとめ―見えるからこそ、守れる歯がある
マイクロスコープは、
「削る治療」から「守る治療」へと変える可能性を持つ機器です。
精度の高い治療ができる
再発リスクの軽減が期待できる
患者さんに分かりやすい説明ができる
歯科医院でマイクロスコープを使用することは、単なる設備の充実ではなく、
より安全で信頼性の高い医療を提供するための大切な一歩と言えるでしょう。
気になる方は、受診前にぜひ
「マイクロスコープでどのような治療が可能か」
相談してみてください。
あなたの大切な歯を守るために、
最適な治療方法を一緒に考えていきましょう。
しんやデンタルクリニック千歳烏山:https://sdc-chitokara.jp/
〒157-0062 世田谷区南烏山5-12-4
電話:03-6909-1992
交通アクセス
千歳烏山駅より徒歩2分


