虫歯を放置するとどうなるの?放置が招く深刻なリスクと進行の仕組み

   

ご自身の下の歯は自分で鏡を使用することで確認できるので、黒い歯があればすぐに虫歯があると発見できるでしょう。
上顎は歯科医院で使用されている口腔内を覗けるミラーを使用しない限り、ご自身の歯を見ることは困難です。
そのため、初期の虫歯を発見することはとても困難ですし、見た目は白い歯だが、歯の中は虫歯になっているなんてことも少なくありません。

「少ししみるだけだから様子を見よう」
「忙しくて歯医者に行けない」
「痛くなくなったから治った気がする」

こうした理由で虫歯を放置してしまう方は非常に多く、日本人の多くが“痛くなってから歯科医院に行く”という行動パターンを取っています。

しかし、虫歯は自然に治る病気ではありません。
放置すれば確実に進行し、最終的には歯を失う可能性すらあります。

この記事では、

虫歯の進行段階

放置した場合に起こる具体的な症状

歯や体への影響

治療費や通院回数の違い

なぜ早期治療が重要なのか


を歯科的視点からわかりやすく解説します。

 

虫歯はなぜできるのか?基本的な仕組み

虫歯は、単に「歯磨きをしなかったからできる」という単純なものではありません。実際には、複数の要素が重なり合って発生する感染症です。

虫歯菌

糖分(食べ物・飲み物)

歯の質

時間


この4つがそろうことで虫歯は進行します。
これを歯科では「カイスの輪(Keyesの輪)」と呼びます。

 

歯の進行段階と症状

初期虫歯(エナメル質)

歯の表面が白く濁ったり、黒ずんだりする段階です。
痛みはほとんどありません。
この段階では、

自覚症状がない

気づかないまま進行する


という特徴があります。
適切なケアとフッ素で進行を止められる可能性もありますが、多くの場合見逃されます。

 

象牙質まで進行

エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が達すると、

冷たいものがしみる

甘い物で違和感が出る

食べ物が詰まりやすくなる


といった症状が現れます。
ここで治療すれば比較的簡単な処置で済み、多くの場合は1回の治療もしくは少し虫歯が進行していると2回の治療で終わります。

 

神経まで到達

虫歯菌が歯髄(神経)に侵入すると、

ズキズキする激痛

何もしなくても痛む

夜眠れない


といった強い痛みが出ます。
この段階では多くの場合、神経を取る根管治療が必要になります。
そのため通院頻度は1週間に1回、通院回数は最低でも5回は必要です。
期間にすると1ヶ月は歯科医院に通院しなければなりません。

 

歯の崩壊・末期状態

神経が死ぬと一時的に痛みが消えることがあります。
しかしこれは治ったわけではなく、感染がさらに奥へ進行している危険な状態です。
結果として、

歯根に膿が溜まる

顔が腫れる

発熱

抜歯


に至るケースも少なくありません。

 

虫歯を放置することで起こる7つの深刻なリスク

① 歯を失う可能性が高まる
初期虫歯なら削る量も最小限ですが、進行すると抜歯しか選択肢がなくなることがあります。抜歯してしまった歯は再生しません。抜歯したまま放置しておくと口腔内では次のトラブルが発生します。虫歯になってしまった歯を抜歯した後は必ずその後の治療が必要です。

② 神経を取った歯は寿命が短くなる
神経を失った歯は栄養供給が断たれ、もろくなります。その結果、将来的に割れたり折れたりしやすくなります。神経をとった歯はもろくなってしまうので最終的に被せ物はします。多くの方が被せ物をしているから虫歯にはならないと考えますが、被せ物をしていてもその歯は虫歯になります。すると次の処置は被せ物ではなく抜歯しなければならない可能性もあります。

③ 口臭の原因になる
進行した虫歯は強い腐敗臭を発します。マウスウォッシュでは根本解決できません。虫歯を治療しない限り口臭は永遠に発生します。

④ 歯周病を悪化させる
虫歯菌と歯周病菌は共存しやすく、放置することで歯周病も進行します。

⑤ 全身疾患のリスクが高まる
近年の研究では、口腔内の慢性炎症が・心疾患・糖尿病・誤嚥性肺炎・妊娠中の早産などと関連していることがわかっています。

⑥ 治療期間と費用が大幅に増える
初期虫歯なら1回で終わる治療も、進行すると数か月かかることがあります。毎週歯科医院に数ヶ月通院しなければならず、費用も大幅に増えます。抜歯になってしまった場合は自費診療であるインプラントも視野に入れて考えていく必要があります。

⑦ 精神的ストレスが増える
慢性的な痛みや通院ストレスは生活の質を大きく下げます。

 

なぜ「痛くなくなった虫歯」は危険なのか

虫歯の痛みが消えるのは、神経が死んだからです。
これは決して良い状態ではなく、細菌が歯根や骨へ広がる前触れでもあります。
無症状でも内部で感染が進んでいるケースは非常に多く、突然顔が腫れて受診する方も珍しくありません。

 

虫歯を早期に治療する5つの大きなメリット

① 削る量が最小限で済み、自分の歯を長く残せる
初期虫歯の段階で治療すれば、削る部分はごくわずかで済みます。
しかし進行した虫歯では、・大きく削る・神経を取る・被せ物が必要になるなど、歯へのダメージが一気に増えます。
歯は削れば削るほど寿命が短くなります。早期治療は「自分の歯を守る最大の近道」といえます。

② 神経を残せる可能性が高まる
虫歯が神経に達すると、強い痛みとともに根管治療が必要になります。
神経を取った歯は、・もろくなる・割れやすくなる・将来的に抜歯になりやすいというデメリットがあります。
早い段階で治療すれば、神経を保存できる可能性が高くなり、歯の寿命も大きく伸びます。

③ 治療回数が少なく、短期間で終わる
初期虫歯なら1回〜2回の通院で終わることも珍しくありません。
一方、進行した虫歯では、・根管治療で複数回通院・被せ物の型取り・装着調整など、数週間〜数か月かかるケースもあります。
忙しい方ほど、早期治療の方が圧倒的にラクです。

④ 治療費を大きく抑えられる
虫歯は進行ほど治療費が高くなります。
初期虫歯:数千円程度、進行虫歯:数万円、抜歯+被せ物やインプラント:数十万円というように、放置するほど経済的負担は増えていきます。
「今は忙しいから」と後回しにした結果、将来高額な治療費が必要になるケースは非常に多いです。

⑤ 痛みや不安、ストレスを最小限にできる
進行した虫歯は強い痛みを伴うことが多く、・仕事や家事に集中できない・睡眠不足になる・精神的ストレスが増えるといった悪影響を及ぼします。
早期治療なら、ほとんど痛みを感じずに終えられる場合も多く、心身への負担を最小限に抑えられます。

⑥ 口臭や歯周病の予防にもつなが
虫歯を早く治すことで、・口臭の原因菌を減らせる・歯周病の進行を防げるといった副次的なメリットも得られます。
口腔内環境を整えることは、全身の健康維持にもつながります。

 

虫歯は「今」治すのが最善

虫歯は放置すれば必ず悪化します。

「まだ我慢できる」
「忙しいから後で」

そう思っている間にも、歯の内部では静かに破壊が進んでいます。
違和感を感じた時点で歯科医院を受診することが、あなたの歯と健康を守る最も確実な方法です。
もっと欲を言えば、定期的に歯科医院に通院しプロの目でしっかり確認してもらうことで、虫歯予防もできますし、虫歯があっても早期発見できます。

痛くなってから歯科医院に行くのではなく、痛くなる前に歯医者さんに通院するようにしましょう。
未来の自分のために、今日一歩踏み出しましょう。

 



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