小児歯科はいつから通えばいい?

こんにちは、千歳烏山の歯医者、しんやデンタルクリニック千歳烏山です。
令和になり7年が経過しました。
平成までの歯医者さんに対するイメージは、痛くなってから行く場所、怖い痛い苦しい場所、治療をするところ、このように考えている方が非常に多く、歯に対する価値観は非常に低いものでした。
しかし令和になった今、時代の変化と共に歯に対する価値観も変化してきました。
令和になった今歯医者さんに対するイメージは、歯の予防をする場所、ホワイトニングや矯正の審美意識を高める場所、このような価値観が一般的になりつつもあります。
そういった背景から幼少期になりやすい虫歯も、虫歯になってしまう前に予防していく価値観へ変化してきました。
大人の予防とは、虫歯予防や歯周病予防が思い浮かぶと思いますが、小児歯科における『予防』とはなんでしょうか。
小児歯科の予防とは何歳から歯医者さんに通い始めて、生涯自分の歯とどのように向き合う心を持っていけばいいのでしょうか。
本日は幼少期から“予防“していくためには何歳から歯医者さんにどのように通院するべきなのかを解説していきたいと思います。
小児歯科は何歳から通い始めるの?
一般的に子どもが歯医者さんに通い始める年齢として、目安となるのは「1歳半」です。
歯が生え始めるのは生後6ヶ月〜10ヶ月頃に下の前歯が生え始めます
その後順番に歯が生えていき3歳頃までに乳歯がすべて生え揃います。
歯が生えた時点で虫歯や歯周病のリスクが生じるため、小児歯科に通い始める時期としては1歳半がひとつの目安となります。
歯が1本しか生えていないのに歯医者さんに通院する意味とは
歯が1本でも生え始めた時点で虫歯や歯周病のリスクが生じるとはいえ、
1本しか生えていないのに、歯医者さんへ行って何をするの?
1本しか生えていないのに歯医者さんへ行く意味があるの?
こんな疑問を抱くことは当然だと思います。
なぜ「1歳半」からが大事なの?
虫歯予防は早期スタートが大切です。習慣づけが早いほど、「歯を守る生活」が当たり前になります。この時期に予防意識を高めることで、将来の治療費や痛みのリスクを減らせます。
また、定期的に通院することで歯医者さんに慣れていくことで歯医者さんは怖くない場所と認識することで将来的にも通いやすくなります。
お子さんが通院することでお子さんの口腔内へのサポートの仕方を親御さんが専門家に直接聞ける機会でもあります。
この時期の歯の磨き方、間食のとり方、毎日抱いている小さな悩み事も直接専門家に聞くことで不安を取り除きましょう。
1歳半から通院して歯科医院で何をするの?
歯の本数・生えかたの確認
子どもの年齢に応じた本数が生えているか確認します。同時に歯並びやかみ合わせに異常がないか確認し、将来に備えます。
虫歯の有無のチェック
白く濁った初期虫歯を早期発見することで、早期予防早期解決することができます。
歯磨きの仕方の指導(仕上げ磨きのアドバイス)
現在の口腔内に合わせた歯ブラシの選び方の指導をしてきます。
「仕上げ磨き」のやり方、実演や指導をします。
食生活・おやつの与え方の指導
甘いものを与えるタイミングや頻度の注意、哺乳瓶の使い方やジュースのリスクの説明をしていきます。
フッ素塗布
虫歯予防に効果的なフッ素を塗布します。
1歳半から歯科医院へ通院後、年齢別で気をつけていきたいこと
0歳〜1歳(乳歯が生え始める頃)
最初の歯が生えたら歯科デビューをしましょう。歯科医院に通院した際には虫歯予防としてフッ素塗布を検討しましょう。
ご自宅では授乳後・離乳食後に口の中を清潔に保つよう、ガーゼや歯ブラシで歯を優しく拭う習慣をつけていきましょう。
1歳半〜3歳
奥歯が生え、虫歯になりやすい時期になります。甘いおやつやジュースは頻度や時間を決めて摂取するようにしましょう。
歯磨きを習慣にし、必ず仕上げ磨きをするようにしましょう。
この時期には指しゃぶりや口呼吸などをしやすくなります。指しゃぶりや口呼吸は歯並びに影響してくるため、注意しましょう。
歯医者さんへの通院時には、フッ素塗布を検討しましょう。
3歳〜5歳
乳歯がすべて生え揃う頃です。早い子の場合は前歯の生え変わりがある子もいるでしょう。
通院の際には歯並び・噛み合わせ・顎の成長を確認していきます。
段々自分で歯磨きができるようにはなりますが、仕上げ磨きは継続して行いましょう。
3歳までの口の中の環境で虫歯になりやすい口腔内になるのか、そうではなく虫歯になりにくい口腔内になるのかが決まってくるとも言われています。
ジュースの飲み方やお菓子の食べ方には十分に注意しましょう。
1歳半〜3歳までと同様にフッ素塗布をしていきましょう。
6歳〜12歳
この時期にはどんどん永久歯への生え変わりが始まります。前歯の生え変わりから始まり、奥歯も段々生え変わってきます。
前歯が生え変わった時に生え方によっては歯並びが心配になる場合もあるでしょう。
心配な場合は歯科医院で早い段階から歯並びの相談も始めましょう。
永久歯に完成する年齢は早い子で10歳で永久歯に完成する子もいますし、遅い子は高校生でも乳歯のままの子もいます。
6歳になると6歳臼歯が出てきます。6歳臼歯は虫歯になるリスクがとても高いです。
6歳臼歯の隣の歯がグラグラになっていると磨きにくいことがあり、6歳臼歯が虫歯になってしまうこともあります。正しいブラッシングを歯科医院で教わり、自宅で実践していきましょう。
思春期でなかなか難しいかもしれませんが、全ての歯が永久歯になるまではなるべく仕上げ磨きをしていきましょう。
また、この頃からフロスも覚えていくといいでしょう。
最初は難しいかもしれませんが、必ずできるようになるので、歯ブラシと同時にフロスの大切さ、習慣を身につけていきましょう。
小児歯科と一般歯科どちらを選ぶべき?
小児歯科と一般歯科の違いは、小児歯科では成長途中の子どもの口腔に特化していますが、一般歯科では永久歯を対象にした一般的な歯科治療を対象としています。
小児歯科の特徴は混合歯列期(乳歯と永久歯が混合している時期)から成長段階を理解し、将来の歯並びを見据えた対応をしていきます。
小児歯科を選ぶと良いケースは、1歳〜6歳など、まだ歯医者に慣れていない年齢、子どもが以前歯医者で怖がったことがあるこのような場合は小児歯科を選ぶと良いかと思いますが、一般歯科でも子どもの診療に慣れている医院もあります。
お子さんと担当歯科医師の相性も考慮し、歯科医院を選択しましょう。
何歳まで小児歯科に通院したら良いの?
小児歯科から一般歯科へ切り替えるタイミングは、永久歯に全て生え変わった時・自分でしっかり歯磨きができるようになった時、大人向けの処置(被せ物や矯正治療)を希望する時。このような場合は一般歯科へいきましょう。
歯医者さん選びはとても難しいですが、小児歯科を選択する場合も一般歯科を選択する場合もお子さんと一緒に歯科医院選びをしましょう。
まとめ
歯科医院へは1歳半から通院して、歯医者さんに慣れていく
口腔内において年齢別で気をつけていくことがあるため、理解して歯科医院に通院する
小児歯科と一般歯科を選択する際はお子さんの性格や相性を含めて選択していく
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