口腔内に高圧洗浄機をして今までにない爽快感を

      2025/03/14

こんにちは、千歳烏山の歯医者、しんやデンタルクリニック千歳烏山です。

突然ですがエアフローという言葉を聞いたことがありますか?

車を洗車しないとどんどん汚れが蓄積され、時間が経過した頃には洗車することがとても大変になります。
歯も同じで毎日歯ブラシをしていると思いますが、どうしても人間ですので磨き癖があり同じところが磨けてないことが多いです。
そのため磨けていないところはどんどん汚れが蓄積されていきます。
これらはバイオフィルムとなりセルフケアでは落とすことが難しいです。

口腔内におけるバイオフィルムとは、口腔内の歯や歯茎、その他の組織の表面に形成される、微生物(主に細菌)が集合して作り出す粘着性のある膜のことです。バイオフィルムは、単一の細菌が集まるのではなく、異なる種類の細菌や微生物が複雑に結びついて一緒に存在しています。この膜は、歯垢(プラーク)とも呼ばれることがあります。

このバイオフィルムは口腔内でどんな問題を引き起こしてしまうのでしょうか。

虫歯
バイオフィルム内で細菌が糖分を分解することで、酸が生成され、歯のエナメル質を溶かし、虫歯を引き起こす原因となります。

歯周病
バイオフィルム内の病原性細菌が歯茎に炎症を引き起こし、歯周病(歯肉炎や歯周炎)を進行させます。
炎症が進行すると、歯を支える骨まで破壊されることがあります。

口臭
バイオフィルムに含まれる細菌が不快な臭いを放つ物質を生成することがあり、これが口臭の原因となります。

こんな汚れを車の洗車に使用する高圧洗浄機を口腔内にも使えたらいいなって思いませんか?
それが歯科医院で受けることができる“エアフロー”です。
エアフローをすることで長年蓄積されたタバコのヤニも一掃することができます。
ご自身の歯は茶色くなっていませんか?

本日はエアフローについてのお話です。

 

エアフローの普及率は、世界的に徐々に高まっています。

世田谷,千歳烏山の歯科、しんやデンタルクリニック千歳烏山

歯科医院でのクリーニングや美白治療の一環として人気が高まりつつあります。
エアフローは、歯科のクリーニング方法の一つで、特に歯の表面のプラークや着色汚れ、タバコのヤニ、コーヒーや紅茶による着色などを取り除くために使われる最新の歯科用機器です。
この方法は、パウダー(粉末)と水を混ぜて、強力なエア(空気)の力で歯の表面を洗浄します。

 

エアフローの特徴と仕組み

パウダーとエアのジェット噴射
エアフローは、微細なパウダー(通常は重炭酸ナトリウムなど)と水を混ぜ、圧縮空気で歯の表面に吹き付けます。
このジェット噴射の力で、歯の表面に付着した汚れやプラーク、歯石をやさしく取り除きます。

歯の表面のクリーニング
エアフローは、従来の歯のクリーニング方法(スケーリングやポリッシング)よりも、歯の表面に優しく作用します。
そのため、歯茎や歯のエナメル質にダメージを与えることなく、効果的に汚れを落とします。

短時間での清掃
エアフローは、従来の歯のクリーニング方法と比較して短時間で行えるため、忙しい患者にも便利です。

痛みが少ない
この方法は痛みをほとんど感じることがないため、歯科治療が苦手な方や敏感な方にも適しています。

歯の美白効果
エアフローは、特に着色汚れやタバコのヤニ、コーヒー・紅茶による着色を効果的に取り除くため、美白効果も期待できます。

 

エアフローをすることで得られること

1. 歯垢やバイオフィルムの効果的な除去
エアフローは、歯垢やバイオフィルムを高圧の空気と微細なパウダー(通常は重曹やエリスリトールなど)で効率的に取り除く方法です。通常の歯ブラシでは届かない場所にもアプローチできるため、歯と歯の間や歯茎の境目の歯垢も除去できます。これにより、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。

2. 歯の美白効果
エアフローは、歯の表面に蓄積したステイン(着色汚れ)やタバコのヤニ、コーヒーや紅茶などの飲み物による着色を効果的に除去します。
これにより、歯が白くなり、見た目の美しさが向上します。
エアフローは研磨作用が非常に穏やかで、歯のエナメル質を傷つける心配が少ないのも特徴です。

3. 歯周病予防
エアフローは歯茎の健康にも貢献します。
バイオフィルムを除去することで、歯茎に炎症を引き起こす細菌の数を減らし、歯周病のリスクを低減させます。
特に歯周ポケット内に溜まった細菌を除去するため、歯周病の予防や進行防止に効果的です。

4. 痛みの少ない治療
エアフローは、スケーリング(歯石除去)と比較して痛みが少ないため、歯周病治療などで敏感な部分への処置が必要な場合でも、患者にとって快適です。
また、歯石がない場合には特に痛みを感じることなく治療を受けることができます。

5. 口臭の改善
エアフローによって、歯と歯茎に付着した細菌や食べかすが除去されることで、口臭の原因となる不快な物質も取り除かれます。
その結果、口腔内の衛生状態が向上し、口臭が改善されることが期待できます。

6. 歯の表面が滑らかになる
エアフローでのクリーニングにより、歯の表面が滑らかになります。
これにより、再度バイオフィルムが形成されにくくなり、歯の清潔さが保たれやすくなります。
さらに、歯に付着しやすい汚れや着色が付きにくくなるため、長期的にきれいな状態が維持しやすくなります。

7. 従来の治療法よりも短時間で効果的
エアフローは、従来の手動や超音波スケーリングに比べて比較的短時間で効果的なクリーニングを提供できます。
圧縮空気と微細パウダーを使用して、効率的に歯の表面を清掃するため、治療時間を短縮し、患者の負担を軽減します。

8. 歯科医院での定期的なクリーニングの一環
エアフローは、歯科医院で行う定期的なクリーニングの一環として使用されることが多いです。
スケーリングや歯周病治療と組み合わせて行うことで、より高度な予防効果を得ることができます。

 

エアフローの費用

エアフローは基本的に自費診療になることが多いです。
事前に歯科医院で確認しましょう。

 

エアフローとホワイトニングの違い

エアフローとホワイトニングの違いは、どちらも口腔内の美しさや健康を保つために使用される方法ですが、目的や施術内容にいくつかの違いがあります。以下にそれぞれの違いを説明します。

 

1. 目的の違い

エアフロー
主な目的:歯の表面から歯垢(プラーク)、バイオフィルム、ステイン(着色汚れ)を取り除くことです。
これにより、歯の健康を維持し、歯周病や虫歯の予防に役立ちます。
また、歯の見た目を向上させることもできますが、主に口腔内の衛生状態を良好に保つための治療です。


ホワイトニング
主な目的:歯を白くすることです。
歯の内部にある着色や黄ばみを改善し、歯を白く見せるための治療法です。
エアフローよりも歯の美白に特化しています。

 

2. 方法の違い

エアフロー
エアフローは、微細なパウダー(通常は重曹やエリスリトール)を使って、高圧の空気と水で歯の表面を洗浄します。
このプロセスで、歯の表面に付着しているバイオフィルムや歯垢、タバコのヤニ、コーヒーや紅茶などによる表面的な汚れを取り除きます。
エアフローは歯の表面の汚れを取り除くだけで、歯の内部の色を変えることはありません。


ホワイトニング
ホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素などの化学薬剤を使用して、歯の内部に浸透し、色素を分解して歯を白くする治療です。
ホワイトニングは、主に歯の内側(エナメル質の下にある象牙質)の黄ばみや着色を改善するために行います。
オフィスホワイトニングやホームホワイトニングなど、異なる方法があり、歯の内部の色を変えることを目指しています。

 

3. 効果の違い

エアフロー
効果:エアフローは、歯の表面に付着した汚れを除去することで、歯をきれいに保つことができます。
タバコのヤニやコーヒー、紅茶などによる着色を除去することはできますが、歯の内部の黄ばみや深い着色を改善することはできません。
短期間で効果が現れ、即効性があります。


ホワイトニング
効果:ホワイトニングは、歯の内側から歯を白くする治療であり、深い黄ばみや着色を改善することができます。
ホワイトニングの効果は、通常数回の施術で徐々に現れ、歯が白くなるという明確な結果が得られます。
ただし、過去の食事や生活習慣による着色の程度や個人差によって、効果の感じ方に差があります。

 

4. 施術の痛みや刺激

エアフロー
エアフローは基本的に痛みが少なく、優しい治療です。
歯石が多く、歯茎に炎症がある場合は若干の違和感を感じることがあるかもしれませんが、痛みを感じることは通常ありません。


ホワイトニング
ホワイトニングは、歯に薬剤を使用するため、知覚過敏や歯にしみる感じが起こることがあります。
特に敏感な歯の場合、施術後にしみることがあるため、事前に歯科医と相談することが重要です。

 

5. 持続性の違い

エアフロー
エアフローによって汚れやバイオフィルムが除去されると、しばらくは歯がきれいな状態が保たれますが、食生活や口腔内のケア状況により、再び歯垢が付着することがあります。
定期的なメンテナンスが必要です。


ホワイトニング
ホワイトニングの効果は、食生活や喫煙による影響で数ヶ月から1年程度で再び色が戻ることがあります。
ホワイトニングを維持するためには、定期的なホワイトニングやホームケアが必要となることがあります。

 

6. 使用場面の違い

エアフロー
エアフローは、歯科医院での定期的な歯のクリーニングの一環として使用されることが多いです。
歯周病の予防や、歯の表面の汚れの除去を目的として行います。


ホワイトニング
ホワイトニングは、歯を白くしたいという目的で行われ、特に結婚式や重要なイベントの前に行うことが多いです。
また、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングなど、目的に応じてさまざまな選択肢があります。
歯を白くしたい=ホワイトニングと思いがちですが、口腔内の状況によって方法は変わってきます。
どちらを選ぶかは、目的や状況に応じて、歯科医と相談して決めると良いでしょう。

 

まとめ

エアフローは、歯垢やバイオフィルムの除去、歯の美白、歯周病予防、口臭改善など、口腔内の健康維持に多くのメリットをもたらします。
特に、痛みが少なく、短時間で効果的に歯のクリーニングができるため、定期的な歯科医院でのケアとして非常に有用です。
また、エアフローは歯のエナメル質を傷つけることなく、歯の美しさを保ちながら健康的な口腔環境を維持するための強力なツールと言えます。
エアフローをすると今までに味わったことのない口腔内になり、味わったことのない爽快感があります。
お口の高圧洗浄機、ぜひ試してみてください。

 



しんやデンタルクリニック千歳烏山:https://sdc-chitokara.jp/

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