フロスの重要性
2025/02/09
こんにちは、千歳烏山の歯医者、しんやデンタルクリニック千歳烏山です。
ご自宅でのセルフケアをする際、どのようにセルフケアを行っていますか?
歯ブラシのみを使用したセルフケアですか?
それとも補助器具を使用したセルフケアを行っていますか?
本日は“フロスの重要性”についてお話ししていきます。
- 歯ブラシのみでは十分なセルフケアを行えない理由
- フロスでできる予防
- 歯と歯の間のお掃除に適したフロス
- フロスは使用する時に気をつけるポイント
- まとめ
1歯ブラシのみでは十分なセルフケアを行えない理由
歯ブラシは歯の表面を綺麗にするために非常に効果的なツールですが、歯ブラシだけでは口腔内を60%程度しか清掃できていません。
残り40%はどのように補えばいいのでしょうか。
歯ブラシはどのような場面で効果的で、どのような場面で歯ブラシが届かないのか見ていきたいと思います。
歯ブラシが得意とする場面
歯の表面をしっかり磨ける
歯ブラシの毛先は歯の表面に密着して、食べかすやプラーク(歯垢)を取り除くことができます。
歯ブラシは簡単で手軽
歯ブラシは使い方が簡単で、特別な技術を必要としません。誰でもすぐに使えるため、毎日のケアが習慣になりやすいです。
また、コンパクトで持ち運びもしやすいため、外出先でも手軽に使用できます。
歯ぐきの健康をサポート
適切に歯ブラシを使うと、歯茎も健やかに保つことができます。
歯ブラシの毛先で歯茎をマッサージすることで、血行が良くなり、歯茎の健康が促進されます。
食べかすの除去
歯ブラシは歯の表面に付着した食べかすを取り除くため、特に食後に使用すると効果的です。
歯ブラシが苦手とする場面
歯と歯の間には届かない
歯ブラシの毛先は歯の表面に当たることはできますが、歯と歯の間に溜まった食べかすやプラークを取り除くことはできません。
歯ブラシはブラシの毛先が届きにくいため、歯間に残った汚れや細菌はそのまま残ってしまいます。
2フロスでできる予防

1虫歯の予防
フロスは歯と歯の間の食べかすやプラークを取り除くのに効果的です。
歯ブラシでは届きにくい部分なので、ここを掃除することで虫歯の原因となる細菌の繁殖を防げます。
2歯周病の予防
歯と歯の間にプラークや歯垢が溜まると、歯茎に炎症を起こし、歯周病の原因になります。
フロスを使うことでこれらの汚れを取り除き、歯周病のリスクを減らせます。
3口臭予防
食べかすや細菌が歯と歯の間に残ると、口臭の原因になります。
フロスを使ってこれらを除去することで、口臭を予防することができます。
3歯と歯の間のお掃除に適したフロス

歯と歯の間はフロスを使用していきましょう。糸ようじと聞く方もおられると思いますが、糸ようじとフロスの違いは形状の違いです。糸ようじもフロスも目的は同じ“歯と歯の間の清掃”をすることです。
フロスの形状は細い糸状でご自身で好きな長さを1本用意し、手で持ち、歯と歯の間に優しく滑らせることで、プラークや食べかすを取り除きます。歯と歯の間をノコギリのように何度も往復させることで、汚れをしっかり取り除いていきます。
糸ようじの形状はフロスを固定したプラスチックや木製の持ち手がついた形状をしています。
持ち手があるため、初めての方には取りくみやすい形状になっています。
フロスは手で持って使うため、最初は使い方に慣れるまで苦労されるかもしれません。
特に歯と歯の間の狭い部分に入れるのが難しいこともありますが、慣れると非常に効果的に使えます。
フロスの利点はご自身の歯の形に沿って清掃をすることができるのでおすすめです。
糸ようじは、持ち手がついているため、フロスを手で扱うよりも使いやすいと感じる方が多いです。
特に、フロスに慣れていない方や、手の不自由な方にとっては、手元を安定させやすく、手軽に使えます。
糸ようじは、片手で簡単に使えるため、忙しい朝や外出先などで素早く清掃できます。糸ようじはフロスよりも少し硬く感じることもあります。
フロスや糸ようじを使用する上で、ご自身の得意不得意も考慮し、歯科衛生士からフロスの使い方を学びましょう。
また、フロスや糸ようじは世の中にたくさんの商品で溢れています。
商品によってご自身の口腔内に合うもの、合わないものがあるので、自分の口腔内にはどのようなフロスが適しているのか歯科衛生士に相談しましょう。
4フロスを使用する時に気をつけるポイント
1力を入れすぎない
フロスを使うときに強い力を入れると、歯茎を傷つけたり、歯の表面にダメージを与える可能性があります。
フロスは優しく歯と歯の間に通し、丁寧に動かすことが大切です。
2フロスの使い方
フロスは歯間に通す際、歯の形に合わせて動かすのがコツです。
歯と歯の間を上下にこすりながら、歯の側面を優しく掃除しましょう。フロスを無理に引っ張ったり、歯を削るように使わないようにしましょう。
3フロスの部分を使いまわさない
フロスは一度使った部分で他の歯をこすらないようにしましょう。
フロスに付いた汚れや細菌を他の歯に移してしまう可能性があるので、使う部分をこまめに変えることが大事です。
そのため糸ようじよりもフロスの方がいつも綺麗な面を利用して汚れを除去することができます。
4フロスが歯の間に通らない場合
もしフロスが歯と歯の間に通らない場合、無理に押し込まないようにしましょう。歯茎を傷つけたり、フロスが切れる原因になります。
その場合は、フロスの代わりに歯間ブラシや糸ようじを使うとよいです。
また、フロスは様々な種類があるため、ご自身の口腔内には合っていないかもしれません。そのためフロスを見直すことも重要です。
5フロス後のケア
フロスで歯間を掃除した後は、必ず水で口をすすぐか、マウスウォッシュを使うと、残った汚れを取り除くことができます。
これで口内の清潔度がさらにアップします。
6継続的に使用する
フロスを1回だけ使ったからといって、すぐに大きな効果が出るわけではありません。
継続的に毎日使うことが予防には重要です。歯磨きと同じように習慣化することが大切です。
糸のみのフロスを初めて使用する場合は最初は慣れないため時間がかかります。
そしてできるようになるまで時間がかかります。最初はできなくて本当にイライラしてしまうかもしれませんが、毎日1本ずつでもフロスの練習をしていくことで必ずできるようになります。
基本的に歯のメンテナンスは3ヶ月に1回とされていますが、365日のうちのたった4日だけプロフェッショナルなメンテナンスを受けることができます。私たちは361日のセルフケアを大切にしなければなりません。
3ヶ月に1度の定期検診で『ここが磨けていません』と指摘されるのではなく、普段のセルフケアの成果をテストをするために定期検診に挑みましょう。
5まとめ
歯ブラシだけでは歯と歯の間まで届かないため糸ようじやフロスを利用することが大切。
フロスで虫歯予防、歯周病予防、口臭予防に取り組んでいきましょう。
フロスに初めて取り組む方は難しいため、歯科衛生士に正しいフロスの使用方法のレクチャーを受け、難しいため心が折れてやめたくなることもありますが、フロスができるようになり、毎日やり続ければフロスをしないで眠られなくなります。
寝る前にフロスをして就寝し、起床時の口腔内の爽快感は違いますので、毎日1本ずつでもいいので少しずつ練習しましょう。
食べ物が詰まった時、爪楊枝で取るよりもフロスを取り出して取る方がかっこよくないですか?
しんやデンタルクリニック千歳烏山:https://sdc-chitokara.jp/
〒157-0062 世田谷区南烏山5-12-4
電話:03-6909-1992
交通アクセス
千歳烏山駅より徒歩2分