むし歯(虫歯)とは、ミュータンス菌などの虫歯原因菌が出す酸によって、歯のカルシウムが溶かされ、歯がもろくなり、ついには穴が開いてしまう病気のことです。

C１：虫歯はエナメル質内に限局
C２：エナメル質から象牙質まで進行
C３：歯髄（神経）に到達
C４：歯の頭がなくなり根っこだけになる

虫歯には進行度があり症状や治療法が異なります。
虫歯は歯周病と同じように、重症になるまでは自覚症状が少ないため自分では気づきにくいことが特徴です。
しかし、歯に穴が開く前に定期健診などで発見できれば、削らずに元の状態に戻すことができます（再石灰化）。
穴が開いてしまうと自然治癒することはなく進行する可能性が高いです。

では虫歯を放置するとどのような経過をたどるでしょうか？

C１：色が白くなったり茶褐色に着色する
C２：しみる、痛みが出ることがある
C３：激しい痛みが出ることがある
C４：頭がなくなり食べにくくなり、汚れが溜まる

早期であればつめもの等で対応出来ますが、つめものの下で虫歯になる（2次う蝕）リスクも出てきます。
虫歯は進行してからだと痛みを伴いやすく、抜髄（神経を取ること）になる可能性が上がります。
抜髄になると根管治療を行うため、通院回数や期間が増えるだけでなく、歯が割れやすくなり将来的に抜歯になる可能性が上がります。
穴が開く前に早期発見が理想です。