歯科にも医科と同じように専門医が存在します。
専門医とは高度な知識や経験、技術を有するとして認定を受けた歯科医師です。日本専門歯科医認定機構によって所定の期間研修を受けたのちに、資格審査の試験に合格することで取得できます。
歯周病専門医とは「日本歯周病学会」が認定する専門医のことで、専門医以外にも資格制度が存在し要件も異なるため、以下で解説します。

認定医

日本歯周病学会が認めた研修施設にて３年以上、所定のカリキュラムに従った研修を行って歯周病治療を行うための基本的な知識と技能を習得し、所定の試験に合格した会員です。

専門医

認定医資格取得後2年以上の研鑽を積み、所定のカリキュラムを履修の上で、所定の試験に合格した会員です。歯周病治療に関する専門的な知識と技能を持ち、国民の口腔保健と全身の健康増進に貢献すべく活動します。
なお、歯周病専門医は、「医業、歯科医業若しくは助産師の業務又は病院、診療所若しくは助産所に関して広告することができる事項」（平成19年厚生労働省告示第108号）で認められた5つの専門歯科医師資格の1つで、日本歯科専門医機構からも承認されています。

指導医

歯周病専門医の中で、認定医・歯周病専門医の責任ある指導ができ、所定の試験に合格した会員です。
さらには、地域医療・地域歯科医療・歯科医師会等において、指導的立場で歯周病学・歯周治療学を推進します。

認定歯科衛生士

歯科医師と連携し、歯周病への対応を的確かつ効率的に実施し、長期間にわたり国民の健康管理に貢献できる高いスキルと人間性を備えた歯科衛生士の会員です。所定の試験に合格することが必要です。
資格取得後も、歯周病の治療と予防を実践するために必要な最新の学術知識、医療技術を習得するために、自己研修に努めます。

日本歯周病学会認定の歯周病専門医の場合は診査診断、治療、治療予後判定の全てが、日本歯周病学会のガイドラインに沿って治療を進めていきます。
よって科学的根拠に基づいた治療の質が保証されていると言えるでしょう。

また専門医試験の際に、中等度から重度歯周病患者の治療詳細やその経過の提示を行います。
一般歯科医では治療の難しい重度歯周病の治療や歯周組織再生治療など、専門的で技術的に難易度の高い治療症例を専門医受験時に10症例提示するので、一般的な治療を行う先生と比較して技術的な治療経験が大きく違うはずです。
そして歯周病専門医の資格は５年毎の更新が必要であることから、常に歯周病学に関する知識および技術を含め歯周病治療のアップデートに努めておりますので、患者さんに提供できる歯周病治療についての情報量の差もあると思います

また当院では歯周病だけでなく矯正や補綴(被せ物)学会の認定も在籍しており、各ドクターが連携を図ることで大学病院同等の医療の提供を目指しております。
歯周病だけでなく様々なお悩みに対応出来るかと思いますのでお困りのことがあればお電話ください！