歯周病とは?

   

こんにちは、千歳烏山の歯医者、しんやデンタルクリニック千歳烏山です。
本日は歯周病について解説します。

なんとなく悪いものだと認識はあるけど具体的にどんな病気か知らない人も多いのではないでしょうか。


  • 歯周病とは何か
  • 原因
  • 進行と症状
  • 予防法
  • まとめ
以上の5点に分けて解説します。

 

①歯周病とは何か

歯周病は、プラーク中の歯周病原細菌によって引き起こされる感染性炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)に炎症が起こり、さらに進行すると歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。
歯肉に炎症があると歯肉炎で、進行して骨まで溶けると歯周炎になります。ややこしいですが歯肉炎と歯周炎を総じて歯周病といいます。

歯と歯肉の境目(ポケット)の清掃が行き届かないと、そこにプラークが停滞し炎症を起こし、歯肉が赤くなったり、腫れたりします。自覚症状に乏しいため、気がつかないうちにさらに進行すると、膿が出たり歯が大きく動揺し手遅れとなり、場合によっては、歯を抜かなければならなくなってしまう病気です。

なお、日本人の歯を失う原因の第1位は歯周病(37%)になっています。
歯周病はかかりやすい病気で世界一多い疾患としてギネスブックにも載っています。

 

②歯周病の原因とは?

歯周病は、プラーク(歯垢)という磨き残しになります。
プラークには多くの細菌が含まれており、これが歯ぐきに炎症を起こします。
この炎症が歯肉炎と呼ばれる初期段階で、放置すると歯周病へと進行します。

 

③歯周病の進行と症状

歯周病は、進行するにつれて次のような症状が現れます。

  1. 歯ぐきの腫れや出血
  2. 口臭
  3. 歯ぐきが後退する
  4. 歯の動揺

これらの症状を放置すると、最終的には歯を失う可能性があるため、早期の治療が重要です。歯を失い入れ歯になると食べにくいし見た目も悪くなります。
また、最近では全身疾患との関係も明らかになっています。糖尿病は歯周病と相互作用があり、その他には血管障害性疾患、誤嚥性肺炎、早産・低胎児出産などに影響を与えることも分かっています。

 

④歯周病の予防方法

歯周病の予防は、日常的なケアと定期的な歯科受診が不可欠です。以下は、歯周病を予防するためのポイントです。

正しいブラッシング

適切な歯ブラシを使用し正しいブラシング方法を身につけましょう。
また、歯ブラシだけでは60~70%しか汚れを落とせません。
フロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の汚れも確実に取り除きましょう。


歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング

歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングは、自分では取り除けないプラークや歯石を効果的に除去します。
3ヶ月~6ヶ月ごとの定期検診を受けることで、歯周病の進行を未然に防ぐことが可能です。


健康的な生活習慣

バランスのとれた食事と十分な睡眠を心がけ、免疫力を保つことも歯ぐきの健康に役立ちます。
また、喫煙は歯周病を悪化させる大きな要因ですので、禁煙をおすすめします。

 

⑤まとめ

歯周病はかかりやすく自覚症状が少ない

歯を失うリスクが10倍になり、全身にも悪影響である

進行してからだと治療が困難になることが多い

歯周病は、セルフケアと歯科受診で予防できる

重度歯周病でもしっかり治療すると改善、進行を止めることができる


歯周病の症状がある人は歯科医院で一度診てもらうことが重要です。

 



しんやデンタルクリニック千歳烏山:https://sdc-chitokara.jp/

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