歯を失った方へ

歯を失ってしまう原因

歯を失う原因は多岐にわたりますが、主に以下のような要因が考えられます。

 



歯周病

歯と歯茎を支える組織が炎症を起こし、徐々に破壊されることで歯が抜け落ちる。



虫歯

歯のエナメル質が破壊され、さらに深い層へ進行すると歯を支えることができなくなる。



外傷

スポーツの事故や転倒など、急な衝撃で歯が抜けることがある。



栄養不良

特にカルシウムやビタミンDが不足すると、歯と骨の健康が損なわれる。

 

歯を失ったままにするリスク

歯を失った状態を放置すると、以下のようなリスクが生じることがあります。

咬合力の低下
適切に噛むことができなくなり、消化不良や栄養不足が生じる可能性があります。

歯の移動
欠損部に隣接する歯が移動し始め、歯並びが悪化することがあります。

発音の問題
歯がないことで発音が不明瞭になり、コミュニケーションに支障を来すことがあります。

顔立ちの変化
歯の支えが失われると顔の形が変わり、外見に自信を失ってしまうことがあります。

歯を失った際には速やかに歯科医に相談し、適切な治療法を検討することが重要です。

 

歯を失った際の治療法



歯を失った後の治療法には、インプラント、ブリッジ、入れ歯があります。
これらの選択肢は、患者の口腔の状態や生活スタイル、予算に応じて異なります。

インプラントは、歯を失った箇所に人工の歯根を埋め込む歯科治療の一種です。
この人工歯根に補綴物としての人工歯を取り付けることで、機能性と見た目の両方を改善します。
治療は数回の手術と時間を要することが多いですが、自然な歯に近い使用感が得られることが特徴です。

ブリッジは、一つ以上の欠損歯を補うために隣接する健康な歯を支えとして利用する歯科治療です。
この治療では、隣の健康な歯を削って架橋することで、欠けた部分に人工歯を固定します。

入れ歯は、歯が失われた部分を補うための取り外し可能な歯科補綴物です。
全顎（全ての歯が失われた場合）や部分的（一部の歯が失われた場合）に使用され、患者様の口内に合わせてカスタマイズされます。
入れ歯は定期的な調整が必要です。

 

インプラント・ブリッジ・入れ歯を比較

項目	インプラント	ブリッジ	入れ歯
見た目	◎	○	△
使い心地	◎	○	△
嚙みやすさ	◎	○	△
管理のしやすさ	○	△	◎
長持ちするか	◎	○	△
周りの歯への影響	◎（なし）	△（あり）	○（少しあり）
治療期間	△（長い）	◎（短い）	◎（短い）
治療費用	△（高い）	○（ものによる）	○（ものによる）

 

各治療方法には、メリットとデメリットがあります。



インプラントは周囲の歯への影響がなく長期的に使用し続けることができる一方で、手術が必要でありコストも高くなります。
ブリッジは比較的迅速に施術でき、自然な見た目を提供しますが、隣の健康な歯を削る必要があります。
入れ歯はコストが低いですが、お口の中に不快感を感じることがあったり、日々の手入れが必要です。

歯を失ったまま放置すると、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
適切な治療を選択することで、生活の質を維持し、さらなる口腔内の問題を防ぐことができます。
しんやデンタルクリニックでは、患者様一人ひとりの状況に合わせた最適な治療計画を提案いたします。
歯を失ったことでお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。